僧伽梨(そうぎゃり)大衣
僧伽梨(そうぎゃり)大衣 2022.11.19 / 袈裟から仏教を学ぶ
僧伽梨(そうぎゃり)とは三衣の1つに数えられる九条以上、二十五条までの袈裟の別称です。
大衣とも呼ばれるこの袈裟は「晴れ着」や「宮中参内」の礼服として使用されてきました。
奇数区切りの大衣
大衣は九条、十壱条、十三条、という区切りがあり、いずれも奇数によって作られています。
それぞれ、下品、中品、上品に区分けされており、
下品=両長一短
中品=三長一短
上品=四長一短
という製法がとられます。
仏教開祖である釈尊が身に付けていたのは、十三条の大衣であったとする見方もあるそうです。
別称としては重複衣、入王宮聚落衣などが挙げられます。
六十条の袈裟とは?
道元禅師による袈裟功徳の中で「六十条以上の袈裟」という言葉が出てくるが、現代解釈では60枚の布から作られる十五条袈裟を指しています。
また、二百五十条や八万四千条なども挙げられますが、二十五条以上の大衣は仏教の「概念」によるものだとされており、実際に使用されていた形跡はないようです。