何色がお好みですか?
やさしいパステルカラーの市松模様
「市松(いちまつ)」とは、江戸時代の歌舞伎役者「佐野川市松」が着た「白と紺の市松模様の袴」が大流行したことから名付けられました。
そのシンプルで使いやすい伝統柄「市松」文様を、老若男女使えるパステルカラーで仕上げました。お好みのお色を、ぜひ。
鉛丹(えんたん)色とは
やや赤みのある鮮やかな橙色。
最古の顔料の一つでもあり、神社仏閣の下塗りにも使われました。
薄花(うすはな)色とは
明るくうすい青紫色。
月草(つきくさ)花の青い汁で染められていました。
平安時代、三十六歌仙の一人である小大君(こだいのきみ)は、薄花の色合いの微妙さや、月草の染め色の移りやすさにかけて、次のような心の移ろいを描きました。
「人ごころ うす花染めの狩衣(かりごろも)さてだにあらで 色やかはらむ」
檳榔子黒 (びんろうじぐろ)色とは
やや青みがかった気品ある黒色。
檳榔樹(びんろうじゅ)の実で染めた、紋付黒染のなかでも最高級の黒染です。
黄支子(きくちなし) 色とは
クチナシで染めた黄色。
やや赤みががった濃い黄色です。
京藤(きょうふじ) 色とは
明るく高貴な印象の藤色。
少し紅みがかった「京藤」は、女性らしい優雅さを表します。
青白橡 (あおしろつるばみ)色とは
灰がかったくすんだ黄緑色。
橡(とち/つるばみ)はクヌギ/ドングリの古い名称でもあります。
白銅 (はくどう)色とは
金属の「白銅」のような、やや明るい灰色。
地味すぎず、使い勝手のよい色です。
淡紅(たんこう)色とは
紅色に白を混ぜたような淡い紅色。
紅花(べにばな)染めは色が濃くなるほど高額であり、濃い紅色は「禁色(きんじき)」として、身分の高い者しか着用できませんでした。
そのため身分の低い者は、この「淡紅(たんこう)色」のような薄い紅色しか許されなかったことから「聴色(ゆるしいろ)」と呼ばれました。
ご不明点などございましたら、何なりとご相談くださいませ。合掌