法衣タンスを開けると、何年も使っていない法衣や袈裟が眠ってはいないでしょうか。

自分のもの、先代から受け継いだもの。これはまだ使えるのか、傷んで使えないのか——確かめられずにいる法衣や袈裟が、きっとあるはずです。

法衣タンスに長くしまわれた法衣袈裟

「洗いに出したい」「直せるなら直したい」。そう思いながらも、誰に、どう頼めばいいのか。気づけば、また一年また一年と、そのままに。そうして、こんな考えがふとよぎります。「——まあ、いよいよ傷んだら、また買えばいい」。

直七法衣店は、京都・東西本願寺の間で100年以上、法衣袈裟を仕立ててきた法衣店です。その仕立ての目で、申し上げます。その一領は、まだ現役で使えるかもしれません。「また買えばいい」と手放す前に、もう一度だけ、直七に診させてください。


「また買えばいい」から「直して使い続ける」へ

「袈裟は仏法そのもの」とも言われます。仕立て師が一針ずつ心をこめた一領が、使い捨ての消耗品になってしまうのは、やはり寂しいことです。

とはいえ——法衣店に法衣袈裟を預けるのが面倒だったり、また場合によっては法衣店が「買い換えましょう」と簡単に提案してしまっては、使い捨ての循環は止まりません。

これまで、法衣タンスに何年も入れっぱなしだったのは、決してお寺さんの怠慢などではありません。預けにくさ、直せるのか相談のしにくさ。その手間こそが、大切な法衣袈裟を塩漬けにしてきた原因なのです。

傷みが気になる袈裟の生地を確かめる手元

ならば、と直七は考えました。相談したいときに相談できて、直しに出したいときに出せる。その仕組みさえ整えば、「直して使い続ける」が、無理なく当たり前になります。

そうして用意したのが「らくらく洗濯修繕」です。法衣袈裟の洗濯や修繕を、全国どこのお寺からでも、思い立ったその日にお預けいただけます。


相談と発送の手間を省く

1. 思い立ったら、LINEで即相談

直るかどうか判断がつかない品も、そのままお知らせいただけます。気になる箇所をスマートフォンで撮影し、お送りください。

言葉では表現しづらいことも、写真や動画を一本送っていただければ、直七が確認し、最善の方法をご提案いたします。

気になる箇所をスマホで撮影して相談する様子

2. 箱に入れて送るだけ

ご希望の方には、直七に発送するための着払伝票をお送りします。送料は皆さんの負担にはなりません。また、発送用の箱がない場合は、お申し付けください。

直すものと処分するものを、あらかじめ選り分けていただく必要はありません。法衣タンスにある法衣袈裟を、まとめてお送りください。

お客さまのお考えを尊重したうえで、洗うもの、直すもの、手を加えないもの、役目を終えたものを、直七で仕分けてご提案いたします。

法衣袈裟をまとめて箱に詰めて発送する準備

一年また一年と法衣タンスに眠らせたまま、判断を先送りにする必要はありません。

職人が一点一点しっかり確認

直七に届いた法衣袈裟を、それぞれ専門の職人が細部まで確認し、仕分けます。

洗濯・プレス

汚れや黄ばみをできる限り落とすのみで十分に使える法衣袈裟は、専用の薬剤や方法で丁寧に洗い、専用のプレスでパシッと張りを出し、仕上げます。

修繕・裏替

ほつれ・擦れ・傷みなど、修繕すればこれからも使い続けられる法衣袈裟は、丁寧に修繕し、袈裟の裏地がやぶれていたりする大掛かりなものは、裏替(裏地交換)をすることで、また末永くご使用いただけます。

手をかけない

今のままで問題のないもの、あるいは無理に手を入れない方がよいものは、正直にその旨お伝えいたします。

職人が法衣袈裟を一点ずつ確認し仕分ける様子

四代目ナオシチのひとこと 「使えるか分からないけれど、捨てるのは忍びない」。そういう袈裟こそ、まず直七にご相談ください。法衣袈裟は、消耗品ではありません。捨てる前に一度、職人の目を通す。まだまだご使用いただける法衣袈裟も、今までたくさん見てきました。

「洗濯・修繕」のお手入れこそ、直七の本領です

新しく一から仕立てることと、傷んだものを見立てて直すこと。難しいのは後者です。

仕立ての技術知識をしっかり習得したうえで、完成形から逆算で読み解き、生地や糸の傷みを見極め、元の状態へ近づける。修繕には、新品を仕立てる以上の技術と知識が必要です。

「無駄」でしょうか

修繕には、日数やお金がかかることもあります。しかし、その手間が無駄だと、法衣店もお寺さんも手放してしまえば、法衣袈裟は使い捨ての「消耗品」となります。

すると、技術や知識はどんどん衰え、本物の法衣袈裟はなくなります。伝統技術を伝えることは、効率よく「無駄を省く」ことではありません。一見無駄と思えるなかに、大切な本質があることは、仏教にも通じるのではないでしょうか。

傷んだ袈裟を見立てて直す職人の手仕事

修繕例

洗濯・染み抜き法衣袈裟の洗濯はもちろん、染み抜きも承ります。
法衣袈裟の染み抜きと洗濯を行う様子
房の結び直し・房交換ゆるんだ房は結び直し、切れた房は交換します。半袈裟・式章・略肩衣や修多羅の房紐も承ります。
ゆるんだ半袈裟や修多羅の房紐を直す作業新しく付け替えた房紐の仕上がり
念珠修理切れてしまった念珠の紐を修理します。
切れたお念珠の紐を結び直す修理の手元紐を直して仕上げたお念珠
ほつれ・綻びの繕い縫い目のほどけ、角のほつれ。早めに手を入れれば、傷みの広がりを防げます。
袈裟のほつれた縫い目を繕う手元角のほつれを縫い直して直した袈裟
縁(えん)の擦れ直しお袈裟のくるっと周りの部分や、打敷水引の擦り切れを補修します。
擦り切れた袈裟の縁を補修する様子
裏地の交換五条袈裟や七条袈裟等の破れた裏地を交換し、よみがえらせます。
五条袈裟の破れた裏地を交換する裏替の作業
丈・寸法直し法衣の裄丈の長さ等を変更します。(できるものは限られます)

金糸・刺繍の補修金糸の糸とびや、刺繍の擦れを、専門の手法で直します。
袈裟の金糸や刺繍の擦れを直す細かな補修
仕立替タンスに眠る帯や着物を、袈裟や打敷等に仕立て替えます。
帯や着物を袈裟や打敷に仕立て替えた一例

※ 上記は一例です。「これは直せるだろうか」「再利用できるだろうか」と迷うものこそ、まずはLINEで写真をお送りください。


ご相談からお返しまでの流れ

  1. LINEで相談 気になる法衣袈裟の写真を、添付送信ください。
  2. お預かりキットが届く 着払発送伝票を郵送します(送料はお寺のご負担になりません。※1 下記参照)。発送用の箱がない場合は、お伝えください。
  3. 箱に入れて送るだけ 直るか判断のつかないものも、まとめて発送ください。
  4. 職人による仕分け 一点ずつ確認し、「洗う/直す/手をかけない」等を見極めます。
  5. ご提案・お見積 状態とお見積をご報告し、ご了解をいただいてから、お手入れにかかります。
  6. お手入れ 一領ずつ丁寧に洗濯修繕いたします。ご不明点・不安な点は何なりとお伝えください。
  7. 発送・お支払い 洗濯修繕・点検した法衣袈裟をご返送します。ご請求金額に基づきお支払いをお願いいたします。

お見積について

法衣袈裟の傷み方は、それぞれに違います。一見それほど傷みのないようでも、解いてみると新たな傷みが見つかることもあります。

そのため、お見積は概算となり、万一お伝えした金額以上となりかねないときは、すぐに再度ご提案いたします。

その他、ご不明点やご不安な点は、いつでも何なりとお伝えくださいませ。

袈裟を解いて傷み具合を確かめる見立ての様子


袈裟は仏法そのもの

法衣や袈裟は、一人ひとりの仕立て師の技術と心が宿っています。ご自身のものではない、先代から受け継いだ一領もしかりです。それを「もう古いから」と手放してしまうのは、惜しいことです。

洗い、繕い、もう一度着用できるようにする。「傷んだら、また買えばいい」という慣習を、静かに問い直していきます。直七が受け継ぎたいのは、「袈裟は仏法そのものであり、また職人の技術知識の結晶である」——という心です。

そして、「修繕」という仕事は、仕立て師の技術向上につながります。法衣袈裟の洗濯修繕を直七にご依頼くださることは、仕立て師の手を動かし、その技術知識を次の世代へとつなぎます。

一針ずつ心をこめて袈裟を仕立てる職人の手


安心して発送いただくために

送り方が分からなくても大丈夫配送業者は基本的に佐川急便となります。集荷依頼方法がわからない場合はお伝えください
送料はお寺の負担になりません着払伝票を郵送いたします。(※1 お念珠修理や半袈裟洗濯のみなど、ご依頼金額により、着払伝票をご利用いただけない場合がございます。ご了承くださいませ)
ご了承なしに、お手入れを進めることはいたしません発送いただいた法衣袈裟の状態をしっかり確認し、お見積いたします。金額や修繕方法にご納得いただいてから、はじめてお手入れを進めさせていただきます。
返送する法衣袈裟を丁寧に梱包する様子

よくある質問

新調と修繕の判断について
傷みの程度によります。正直に申し上げて、新調したほうが総合的によい場合もあります。送っていただいた法衣袈裟の現物を拝見し、「どの程度まで直るか」「直す場合と買い替える場合、それぞれいくらほどか」、両方をお出しします。
使えるかどうか分からない袈裟について
ご相談を承ります。使えるか分からない品ほど、職人の目で確かめる価値があります。使えないと判断される前に、一度お知らせください。
発送前の選り分けについて
選り分けは不要です。気になるものを、まとめてお送りください。洗うもの・直すもの・手をかけなくてよいものなど、職人の目で判断し、ご提案いたします。
先代の袈裟で、どの程度のものか自分でも分からないのですが。
問題ございません。わからないものはわからないままに、一度ご相談ください。
お返しまでの期間について
正直なところ、はっきりお答えできません。傷み具合や、そのときの混み具合により、数ヶ月単位で変わることがあります。お急ぎの際や、ご使用予定日があられる際には、その旨お伝えいただけると助かります。


洗い・お直しの目安価格

下記は税込の目安です。品目・素材(正絹/化繊)や傷み具合により変わります。正確な金額は、写真をお送りいただければLINEでお見積りします。

輪袈裟・折五条・畳袈裟・半袈裟・式章・略肩衣など(小さな袈裟)の洗濯
1領 550円(税込)から
半袈裟・式章・略肩衣の房の結び直し
1領 880円(税込)から
半袈裟・式章・略肩衣の房交換
固定の料金を設けておりません。現物を確認のうえお見積りします
帽子・修多羅・絡子・座具など(小物)
1,980円〜
五条袈裟・小五条・威儀細など
3,980円〜
袴(切袴・巻袴・道中袴など)・改良服・被布
5,480円〜
法衣(如法衣・直綴・色衣・黒衣・布袍・素絹・道服など)
6,480円〜
七条袈裟(横被・座具とも)
8,980円〜
白衣・襦袢・着物など
別途ご相談

※ 房が解けた場合の結び直しは、1領880円(税込)から承ります。房そのものの交換は、房の種類や仕立てによって費用が異なるため、現物を確認のうえお見積りします。
※ 表示額は税込の開始価格または目安です。
※ 素材・仕立て・状態・修繕内容により料金が異なります。
※ 現物を確認したうえで、正式な料金をあらためてご案内する場合があります。
※ 最新の料金の確認やご相談は、LINEで承ります。
※ 破れ・シミ抜き・寸法直しなどの補整は、状態を拝見のうえ別途お見積りします。上記にない品目もご相談ください。

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