職人の手仕事を
100年先へ伝え継ぐ

1920年の創業から100年以上——京都・東西本願寺の真ん中で法衣袈裟を作り続けてきた直七法衣店が、いま最も大切にしていることがあります。それは、仕立て師の手仕事を絶やさないこと。

一つ一つの法衣袈裟が仕立てられていくたび、この技術の深さを感じます。そして同時に、その価値を伝えきれていない、私たち自身へのもどかしさも感じます。

仕立て師が、誇りを持って働き続けられること。職人の手仕事が、次の世代へ確かに繋がっていくこと。私たちが目指しているのは、そのような世界です。

100年後、直七法衣店が残っているかは分かりません。けれど、この手仕事が次世代へ受け継がれていたなら——私たち直七にとって、それにまさる喜びはありません。

仕立て師の手仕事が
僧侶の心に届く世界

法衣袈裟が、どのように生まれるかを知っていますか?

どんな職人が、どんな技術で、どれだけの月日をかけて、仕立てているか——その過程を知る機会がないまま、法衣袈裟を手にしている方も、多いかもしれません。作る過程が見えないから、何を手がかりに選べばよいのか、わかりにくいものだと思います。

仕立て師の技術が、一つひとつの法衣袈裟に宿っていることを、みなさんに届けたい。「こんな技術で仕立てられていたのか」——その発見が僧侶の心に届く瞬間のために、私たち直七は、法衣店をしています。

3つの約束

1. 職人あっての直七

職人がいなければ、直七に何も生まれない。

技術を持つ人が、誇りを持って働けること、その仕事が正しく評価されること——それが先にあって、初めて正しい法衣袈裟が生まれる。

今も昔もこれからも、職人あっての直七です。

2. 法衣袈裟を使い捨てにしない

「袈裟は仏法そのもの」という言葉があるように、袈裟は単なる衣服ではありません。また、仕立て師が一つひとつ、心をこめて仕立てた法衣袈裟が、使い捨ての消耗品となるのも悲しいことです。

「また買えばいい」ではなく、「ずっと使い続けたい」と思っていただける法衣袈裟を仕立てること。正しく手入れされ、長く大切にされてこそ、その価値は生きる。

私たちは、法衣袈裟が一生ものとして大切にされる文化を、守り続けていきます。

3. 前例を問い直す

職人の業界にも、お寺の業界にも、長い年月をかけて積み重なってきた慣習があります。その多くは尊いものです。でも中には、誰もがおかしいと感じながら、変えられないものもあります。

直七は、業界を半歩ずつでもよりよくしていきたい、挑戦し続ける法衣店であり続けます。アンテナを張り、本質を深く考え、なにより行動する。

業界の前例を問い直し続けることが、100年先の法衣袈裟につながると信じています。