SDGs袈裟でつなぐ 子どもの笑顔
▶︎ SDGs袈裟プロジェクト
浄土真宗本願寺派・福岡県北九州市小倉の寺院連合(以下「小倉の寺院連合」)様により発足された「SDGs袈裟プロジェクト」。
「新型コロナウイルス」感染が拡大し、貧困がより深刻化している今、袈裟を通して、自他ともに心豊かな社会を目指しています。
▶︎ STOP!子どもの貧困
現在、日本の子供の相対的貧困率は「13.5%」。ひとり親世帯になると「48.1%」にものぼります。
2015年国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)でも、設定された17の目標のうち、1番目のゴールに「貧困対策」が掲げられています。
サステナブルな社会を目指すにあたり、絶対に避けられない課題が、この「貧困問題」です。
▶︎ SDGsの精神に通じる「糞掃衣」
「糞掃衣(ふんぞうえ)」とは、僧侶が身につける袈裟のことです。古来インドでは、捨てられた布を拾い集め、縫い合わせ、袈裟が作られていました。
その精神はまさに「SDGs」
このたびの取り組みでは、高度な技術により開発された再生可能な糸を使用し、袈裟を仕立てました。
▶︎ 小倉 縞縞
再生可能な糸を織物としたのは「小倉 縞縞(こくら しましま)」。伝統と革新から、小倉織(こくらおり)を世界に伝えるべく、さまざまな試みをされています。
▶︎ 小倉織
「小倉織(こくらおり)」とは、江戸時代初期から、豊前小倉藩(現在の福岡県北九州市)で、袴や帯などとして、織られてきました。
多用した経糸が色のリズムを生む、立体感あふれる「たて縞」が特長です。徳川家康も愛用したと言われ、丈夫でしなやかな質感の木綿布は、日本全国で珍重されていました。
戦時下の昭和初期に一旦その技術は途絶えましたが、染織家「築城則子」氏が偶然に出会った小さな布の断片から、2年近くの試行錯誤を繰り返し、1984年に復元・再生。北九州の伝統技術を蘇らせました。
▶︎ 直七法衣店
袈裟のお仕立ては、小倉の寺院連合様からご縁いただき、当店直七が謹製させていただきました。
直七では、不殺生の繭(まゆ)である「アヒンサシルク」や、再生率の高い環境に優しい素材である 「ヘンプ」を使用した法衣、ジェンダーレスの法衣など、SDGsに積極的に取り組んでいます。
このたびのご縁もありがたくいただき、また、京都創業100年、法衣袈裟と長きにわたり向き合ってきた見地から、仕立てや紋色などにもこだわり、自信を持ってオススメできる仕立て上がりとなりました。
▶︎ 畳袈裟および式章
まずは、浄土真宗本願寺派の僧侶が身につける「畳袈裟」、および、門徒(檀家)様が身につける「式章(しきしょう)」をお仕立ていたしました。
今後は、他宗派様の袈裟や、経本カバーや念珠入れなど各種小物も検討しております。
詳細や進捗は、直七法衣店のホームページまたは各種SNSにて、ご紹介させていただきます。
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https://linktr.ee/naoshichi
▶︎ 子どもたちの笑顔のために募金
このたびの「SDGs袈裟」売り上げの一部は、浄土真宗本願寺派の重点プロジェクト「子どもたちの笑顔のために募金」に寄付いたします。
ただ身につけるだけでなく「着用することにより、SDGsの輪を世界中に広げ、子供たちの笑顔を増やしていきたい」と考えております。
「小倉の寺院連合様・浄土真宗本願寺派の重点プロジェクト様・小倉縞縞様・直七法衣店」の思いをのせた「SDGs袈裟」。
ぜひ手に取っていただき、一緒に輪を広げていただけますと幸いです。
合掌
直七法衣店四代目 川勝顕悟