袈裟の織分と総模様の違いとは?

袈裟の中には、広げた状態で模様の見え方が違う種類のものがあります。

これらは絵柄の組み合わせや見え方などによって呼び方などが変わりますが

広げた袈裟を構成する絵柄の組み合わせで織分、総模様というような呼び方で表現されることがあります。

織分(おりわけ)

織分とは、袈裟の台中に表現された絵柄がそれぞれ独立して構成されたものを指す言葉です。

緑地も折り分けられており、絵柄が欠けないように織ることによってそれぞれの台中に綺麗な絵柄を表現することが出来るというものです。

 総模様(そうもよう)

総模様は1種類の生地で仕立て上げた袈裟の総称です。

生地のつなぎ目を極力ずらさずに仕上げることによって大きな絵柄を表現したりすることが出来る袈裟です。

現代では台中、緑地の柄を分けて作られている七条袈裟が作られる以前の主流であった袈裟が総模様だと言われています。

総模様の袈裟仕立てで出来ること

総模様仕様の七条袈裟ではオリジナルの図案を表現したり、極細の糸を使用することで、非常に細かい図案を実現することが可能です。

濃淡のある色合いの表現や、1つの絵にかける時間が非常に長いため、職人の技が試される袈裟でもあります。

現代の袈裟では最高級品になりますが、世界に1つしかない袈裟を作り上げることが可能です。

織分の袈裟仕立てで出来ること

織分で作られる七条袈裟は、緑地、台中の細かい絵柄を表現するのに向いています。

織分は、現代の七条袈裟ではスタンダードなモデルのため、高価なものから比較的安価なものまで様々なラインナップが存在しています。

また、法衣店によってはオリジナルの柄を採用したり、用途などに応じたアドバイスなどをすることも可能です。

いわゆる既存の絵柄、組み合わせが多い織分ですが用途が幅広く汎用性があることが特徴の1つです。

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