色衣の袖襲は付け替えできる?汚れや擦り切れに備える手元の豆知識
色衣の手元に付く袖襲(そでがさね)。席を表すためのものですが、現場では「付けていると、袖本体の汚れや擦り切れがましになる」という声もあります。色衣を長く使ううえで、知っておきたい手元の豆知識です。
正式な役割は、着座席を表すこと
本願寺派の衣体条例では、一般衣体の色衣に、法要での着座席に応じた袖襲を用いることが定められています。色衣本体の色と袖襲の色は別のものです。取り付けをご相談の際は、座の名称だけでなく何席かまでお知らせください。
袖襲は単なる汚れよけとして自由に色を選ぶものではありません。必要な席の色を確認したうえで、取り付ける生地や仕立てを相談します。
| 法要での着座席 | 袖襲の色 |
|---|---|
| 1席 | 紫 |
| 2席 | 朱 |
| 3席 | 金茶 |
| 4席 | 鶸(ひわ) |
| 5席 | 鬱金(うこん) |
| 6席 | 浅黄 |
| 7席 | 白 |
出典:本願寺派「衣体条例」第6条・別表第2号。
汚れたら、袖襲だけの付け替えを相談できます
袖口は手元に近く、使い続けるうちに汚れや傷みが気になりやすいところです。色衣全体はまだ使えるのに、手元だけが目立つ。そのような場合は、袖襲の付け替え、仕立て替えをご相談いただけます。
色衣一着を新調する前に、交換できる部分を確かめる。こうした手入れも、今ある法衣を長く使うための一つの方法です。ただし、どの品でも同じように直せるとは限りません。袖本体の生地や縫い代、すでにある傷みの状態を見て対応をご案内します。
袖本体の汚れや擦り切れが、ましになるという声
袖襲があることで、袖本体に直接付く汚れや擦れが軽くなると感じられる方がいます。これは直七の現場で聞かれる実務上の声としてご紹介するもので、すべての素材や使い方で同じ効果を保証する説明ではありません。
正式な役割を果たしながら、汚れやすい部分を手入れしやすくする。袖襲を付けるときにも、交換を考えるときにも、この点を知っておくと、色衣の状態を見直すきっかけになります。
ご相談には、袖全体と気になる部分の写真を
まず袖全体が分かる写真と、汚れ・擦り切れの近くの写真をお送りください。着座席、分かる範囲の素材、次の使用日もお知らせいただけると確認がしやすくなります。
洗濯で整えられるか、付け替えを検討するか、本体側の修繕も必要か。状態を確認して、料金と納期をご案内します。ご自身でほどいたり強くこすったりする前に、ご相談ください。
参考:浄土真宗本願寺派公式 類聚規程・衣体条例・法要席次規程。着用に際しては最新の公式案内と法要ごとの指示をご確認ください。




